製本・加工について

<手書き伝票の製本と加工についてのいろは> 

伝票類にはさまざまな加工がありますが、今日は手書き伝票の加工と製本についてご説明をしていきます。

まず手書き伝票の 仕上げ方法には、製本しない場合(セットバラ仕上げ)と冊子の状態に製本する場合がありますが、冊子に製本する場合は「糊製本」と「綴じ製本」の2通りの製本方法があります。

(セットバラ仕上げの長短伝票)

糊製本は糊で製本するだけですので、1セットづつ剥がしてから伝票に記入するという使い方をしますので、この場合はファイルに綴じる為のファイル用2穴を入れる場合が多くあります。
一方、綴じ製本の場合は、糊で製本した後にさらにホチキス止めをして製本します。この場合は1枚目を会社の控えとして冊子の状態で保管しますので、2枚目以降にはミシンを入れて切り離せるようにします。
ですので綴じ製本の場合はファイル用の2穴を入れるケースはあまりないです。

ちなみにファイル2穴の直径5mmもしくは6mmの穴を使用する場合がほとんどですが、最近は6mm穴のほうが使われるケースが多いです。

そして綴じ製本の場合に良く使用するのは折り返し下敷き加工です。
これは裏表紙にボール紙を使い、クルミ巻きのような状態で2つ折りになっており、冊子と一体化してますので綴じ製本の伝票を書く際に便利です。

それから複写伝票の場合、受領書などの金額欄には記入したものが複写されないようになっているケースが多いですが、この部分的に複写しないようにする加工を減感加工といいます。
これは複写させたくない部分に減感インクという特殊なインクを印刷と同じ要領で塗り、書いたものが複写しないようにします。

それから伝票類によく使われるオプション加工としてはナンバリングがありますが、ナンバリングの桁数は基本的にはどこの印刷会社でも6桁が基本になっている場合がほとんどですが、5桁〜7桁あたりはだいたいどこでも対応できるところが多いと思います。

それ以外には珍しいところで、バインダーに綴じる為の「ドンコ穴」といった沢山穴を空ける加工であったり、上記の画像あるように用紙のサイズ変えて仕上げる「長短伝票」といった加工もあります。

さらに伝票に入れるミシン目には通常のミシンの他に「マイクロミシン」と呼ばれる目の細かいミシンがあります。このミシンはレーザープリンター用紙などに使用される場合も多いです。
理由はレーザープリンターに通す際に、ミシンが引っかかって紙詰まりを起こしにくくするという目的もあります。
また、ミシンから切り取った後の見た目もマイクロミシンのほうがきれいです。

このように伝票にはさまざまな加工があります。

今日は手書き伝票について解説をしてみました。