タックシール用紙

<タックシール伝票とは?>  


今日は複写伝票のタックシールについてのお話しです。

裏面全面が貼りつけられるようにシールになっているタイプの複写用紙があります。

これはノーカーボン紙のタイプのもので、印刷会社では「C50タックシール」などと呼びます。

この用紙が一番多く使われるのは、運送会社で使用されている送り状などですが、それ以外の用途として、棚卸伝票といった類のものに使用するケースもあります。
シールで貼りつけられると、いろいろと便利な使い方ができる場合もあります。

シールの後ろについているセパは、昔はブルーとかクリーム色のものが多かったのですが、最近は製紙メーカーのほうでは主にホワイト色のセパしか作っていないようです。
(あくまでフォーム伝票の場合ですが)


(送り状)

ちなみにこのタックシールで伝票を作成する場合、セパが剥がせるように、セパに必ず1本切り込みを入れます。これを一般的にスリッターとかスリットと言います。これを入れ忘れてしまったりすると、セパが剥がせないので伝票が使い物にならなくなってしまいます。

また、タックシールを使用した場合の連続伝票は、ジャバラ折になっている折の部分でドットプリンターに詰まりやすくなります。
これはタックシールが付いている為に伝票が分厚く、さらにセパの部分が固いので、折の部分でプリンターに引っかかりやすくなります。

伝票の丁合工程の際に、大型のロールコレーターを使うと品質が良くなりますが、さらに折ミシンの部分のミシン目を「サイドカット」(※紙の一番端の部分にはミシンが入らないようにミシンの刃をカットすること)によって、プリンターに通す際に紙詰まりを防ぐ加工が施される場合があります。

このようにタックシールを使用した伝票を作成する場合には、印刷段階からいろいろと注意しなければならない点が多く、品質に注意が必要な伝票の部類ではあります。

伝票印刷のご用命・お問合せは是非とも当社まで。